相馬野馬追は、旧相馬藩領(現在の福島県浜通り北部)で毎年7月23日、24日、25日の三日間開催される神事です。
国の重要無形民俗文化財に指定されています。
相馬野馬追の起源は、1000年以上前にさかのぼります。
平将門が、関八州の武将を集めて下総国で行った訓練がその起源だと言われています。
野馬を放して、その馬を敵に見立てての訓練がなされました。
その訓練がこの地で行われるようになったのは、1323年に相馬重胤が小高に移住したのち、訓練も再開したからと伝えられています。
騎馬約五百余騎の行進です。
日本全国には、馬を扱った祭りは数多くありますが、これほどの数の馬が、そして鎧武者が一堂に集まる祭りは、全国でも相馬野馬追の他にありません。
甲冑をまとった武者が馬に乗り、先着を競います。
砂埃の中を、地響きのような蹄の音が駆け抜ける様は、まさに圧巻の一言です。
上空に高々と打ち上げられた花火から落ちてくる神旗を、人馬が奪い合います。
御神旗には赤・黄・青の三種類があり、それぞれ「太田神社(赤)」「小高神社(黄)」「中村神社(青)」の御神旗となっております。
裸馬を騎馬武者が小高神社境内に設けられた竹矢来に追い込みます。